最新の宇宙観測により、宇宙の解明は劇的な進化を遂げている。しかしながら、ダークエネルギーやダークマターなど根幹にかかわる謎はまだ解けていない。その中でアインシュタインの予言から100年経った1915年に、地球から13億光年かなたの連星ブラックホール合体時の重力波が初めて観測された。その2年後には連星中性子星合体時の重力波も観測されたが、それと同時に光赤外観測をはじめとする多波長電磁波観測も実行されており、マルチメッセンジャー天文学が急速に発展しつつある。重力波だけでなくニュートリノの観測も同様に重要であり、マルチメッセンジャー天文学は今後もさらに多くの宇宙観測に拡張されていくはずである。本研究室では、それらの観測により宇宙の解明に寄与することを目的とする。
特任教授
重力波物理学、マルチメッセンジャー天文学、レーザー干渉計、極低温技術
下図に説明するような電磁波、重力波、ニュートリノなど多様な観測データを統合することにより、宇宙の解明を進めることを目的とする。
大型低温重力波望遠鏡KAGRAの高感度化を進め、マルチメッセンジャー天文学の発展に寄与することが大事である。特に、極低温ミラーに関する技術を進めることを計画している。