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2021年度

2021.09.27

【受賞・成果】災害避難シミュレーションの研究発表が国際会議ICICIC2021におけるBest Presentation Awardに選出

2021年9月15日から16日に行われた国際会議 International Conference on Innovative Computing, Information and Control (ICICIC2021) にて、総合研究所 宇宙科学研究センター/未来都市研究機構データドリブン・デザイン研究ユニットの髙橋弘毅教授らのグループが行なった災害避難シミュレーションについての研究成果発表 [1] がBest Presentation Awardに選出されました。

 

SNS(Social Networking Service)の普及により、近年、個人が発信した情報が不特定多数の人々により閲覧・拡散され、社会全体に影響を与えるようになってきました。東日本大震災や熊本地震などでSNSが情報共有のメディアとして利用され、安否や被害状況、物資・避難所などの避難情報をリアルタイムに発信・拡散でき、有用であったことは記憶に新しいと思います。一方で、古い情報や誤情報(デマ情報)の拡散により、混乱が生じたことも報告されています。

 

受賞対象となった研究 [1] は、災害発生時に、SNSにより情報交換をした場合に避難者の行動にどのような影響を与えるかを考察しています。具体的には、マルチエージェントシミュレーションと呼ばれる手法を用いて、SNSによる避難情報の発信に加え、誤情報(デマ情報)や事実確認情報(ファクトチェック)の発信が、避難者の意思決定にどのような影響を与えるかを検討しています。

より良い意思決定をするための検討材料として、より現実的な条件の設定での検討や成果の共有・公表・データの活用、自治体との連携などを引き続き進めていきます。

 

*Best Presentation Awardは、国際会議 ICICIC2021に投稿された論文の内容、および、当日のプレゼンテーションを評価し、極めて優秀と判断された論文の著者に贈られるものです。

 

[1] Hirotaka Takahashi, Chie Uenae, Yasushi Sumitan, Yohei Kakimoto, Yuto Omae, "Disaster Evacuation Simulation Considering Transmission of False and Fact-checking Information by Social Networking Service", the 15th International Conference on Innovative Computing, Information and Control (ICICIC2021), online, (paper ID:ICICIC2021-SS08-02), September 15–16, 2021.

 

 

関連リンク:

Best Presentation Award PDFファイル

宇宙科学研究センター

未来都市研究機構データドリブン・デザイン研究ユニット

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